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猫のお口の病気でいちばん多いのが歯周病です。歯肉の炎症を歯肉炎、歯肉の下の歯を支える歯周組織の炎症を歯周炎といい、歯周病はこの2つを合わせた病名の総称です。
猫の歯周病の多くは、食べ物のカスなどからできる歯垢が原因です。猫の歯に歯垢が残っていると細菌繁殖して、炎症が起こりやすくなります。
猫の口臭がきつい、口周りがよだれでベタベタしている、歯茎が赤い、食欲が低下した、顔まわりを触られるのを嫌がる、顔が急に腫れてきた、歯を気にしてシャクシャクしている等の症状があれば口腔内の病気を疑って見てください。
猫さんは人のような虫歯にはならないのですが、このような症状がみられた場合は、歯周病や口内炎など口腔内の病気の可能性があるので、早めに歯科治療ができる動物病院を受診しましょう。
私の8歳になるチンチラペルシャのレンちゃん(雄猫)も歯周病になってしまい、小さな前歯が1本抜けてしまいました。
キャットフードはドライフードのみで、たまにウエットフードやちゅーるをあげるだけだったので歯周病とは無縁だと思っていました。
猫の歯周病に対して無知だったことを反省し、猫の歯周病について猫さんを飼っておられるすべての方にお伝えできればと思っています。
猫さんの口腔内はアルカリ性なので溜まった歯垢が約1週間ほどで歯石になってしまいます。その歯石が溜まった場所が炎症を起こし、歯肉炎になり歯茎が赤く腫れたり出血したり歯のぐらつきなどの症状がでる場合もあります。
歯周病が進行すると口臭がきつい、キャットフードを食べづらそうにするなどの症状が出てきます。悪化すると歯が抜けたり、顔の皮膚に穴が開き歯根に溜まった膿が排泄されり、最悪顎の骨を溶かして骨折することもあります。めちゃ怖いです。
また、歯周病を起こす細菌が血流に乗って全身に運ばれ、心臓や腎臓などの大切な臓器に悪影響を与えることも考えられます。歯周病を放置すると大切な猫さんの命を危険にさらすことになるということをきちんと知っておいてほしいです。
猫さんの歯周病治療は投薬、注射、歯垢や歯石除去、抜歯があります。
歯垢や歯石の除去は麻酔下で超音波スケーラーで取り除きます。
進行した歯周病の場合、抜歯が必要なことがあります。歯を抜くことで感染の拡大や痛みの軽減を図ります。
抗生物質や抗炎症薬の投与は感染を抑え、炎症を軽減するために用いられます。
投薬と注射以外は全身麻酔での治療になってしまうので、高齢猫さんや持病がある猫さんには難しくなる場合があります。やはり猫さんを歯周病にしないためにも日頃の口腔ケアが大切ですね。
レンちゃんの場合、しきりに口をペロペロしていておかしいなと口の中を見てみたら前歯から出血していました。
すぐにいつもの動物病院へ行って診察してもらうと、軽い歯周病でうがい薬のイソジンを薄めて塗ってくださいと言われました。
え?イソジン?そんなんで治るの?と思いましたが、獣医さんがおっしゃることだからイソジンを薬局で購入して塗ってみました。でも、イソジンだけで治るのか不安でネットで検索してみると、歯周病を放置するといろんな病気の原因になると記載されています。急いで歯科治療のできる動物病院を探し行くことにしました。
新たに診療を受けた獣医さんでも歯周病と診断されました。
歯周病の治療は抜歯と投薬があると説明を受け、軽度だっため注射と投薬で治療することになりました。
長期持続型ステロイド剤デポメドロールと持続性抗生物質コンベニアをそれぞれ注射して頂き、インターベリーαという塗り薬を10回分処方されました。
長期持続型ステロイド剤デポメドロールは、副腎皮質ホルモン剤で長期間反復投与すると効き目が弱くなり免疫機構が破綻してしまうので使用しない方がよいとのことです。次回病院にかかるときは避けたいと思いました。
コンベニアはセフェム系の抗生物質で非常に副作用が少なく安全域の広い薬ですが、副作用のない薬は存在しないことから獣医さんの説明をきちんと聞いて使用してもらうといいかもしれません。
参考までに今回かかった治療費は総額14,300円でした。(2023.4.5の診療明細より)
内訳は初診料 1,500円、皮下注射 500円×2、デポメドロール 1,500円、コンベニア 1,500円、投薬処方料 500円、インターベリーα10日分 7,000円です。
動物病院によって治療費は違ってくるとは思いますが、重症ではなくてもこれだけの治療費がかかります。歯周病にならないためのケアは猫さんにとっても飼い主さんにとってもとても大切です!
猫の歯周病予防に大切なのは歯磨きです。
できれば毎日歯磨きをするのが理想ですが、口の中を触られることを嫌がる猫も珍しくありません。
まず歯ブラシで歯磨きを試してみて、うまくできないときは歯磨きサポートグッズを取り入れてお手入れしましょう。
わが家のレンちゃんはなんとか歯磨きをさせてくれるので毎日頑張って歯磨きしています。
その際、使用している歯磨きペーストはOraBio(オーラバイオペースト)で歯ブラシはシグワンです。
OraBioは私がフォローさせて頂いている獣医さんがおすすめしているものなので、安心して使用できるかと思います。同じシリーズでOraBio Brush(オーラバイオブラシ)という歯ブラシもあり、ブラシ部分が小さく柔らくて磨きやすいそうなので今度購入しようと考えています。
液体歯磨き
歯磨きが苦手な猫には歯磨きおやつやスプレータイプの歯石除去剤、飲み水に混ぜるだけの液体タイプのデンタルケアなどがおすすめです。
私は液体歯磨きLEBAⅢ(リーバスリー)を使用しています。リーバスリーは長年お世話になっているペットシッターさんから「これを使うと歯石がきれいに取れるよ」と教えてもらってから使っています。
1日2回お口にスプレーをワンプッシュするだけなので手軽にケアできます。スプレーを嫌う子にはスポイトもついているので、1回一滴を1日2回垂らすだけで口腔環境を整えてくれます。
ReDenta(リデンタ)ウォータープラスは飲み水に混ぜるだけで簡単に口腔ケアができ、口を触られるのが苦手な子におすすめです。大切なあなたの猫さんを歯周病にしないためにもぜひ試してみてくださいね!
サプリメント
猫用の口腔ケア用サプリメントを併用するのもおすすめです。
私は共立製薬のデンタルバイオを1日1錠飲ませています。デンタルバイオを飲ませるようになって鼻ぺちゃ長毛種特有の涙焼けがなくなりました。おそらくデンタルバイオが口腔内善玉菌のサプリメントなので、腸内環境も改善されたためではないかと思います。
PREMEAL(プレミール)デンタルコートもインスタグラムでフォローさせて頂いている獣医さんのおすすめで、以前レンちゃんにも飲ませていました。どちらも口腔内と腸内環境を改善してくれるサプリメントで愛猫の健康維持にもなると思います。気になる方は下記サイトをチェックしてみてくださいね。
歯磨きおやつ
わが家のレンちゃんのお気に入り歯磨きおやつはPURINAのDentaLife(デンタライフ キャット)です。
米国の獣医口腔衛生協議会に効果を承認されているおやつで味はチキンとサーモンの2種類です。国産のおやつと違い着色料不使用なので安心してあげることができます。
マースジャパンのGreenies(グリニーズ)もカリカリおいしそうに食べてくれます。こちらも主原料はすべて自然素材で作られているので安心ですね。